Netflixで配信中のファンタジーロマンス時代劇『鬼宮(ききゅう)』。この作品で多くの視聴者を驚かせたのが、主演ユク・ソンジェさんが挑んだ一人二役でした。
真面目で穏やかな検書官ユン・ガプと、その体に憑依したクセ強な悪神カンチョリ。CGや特別な効果を使わず、たった一人で”別人”を演じ分けたその技を、韓国・日本の公式インタビューをもとにご紹介します。
私も視聴中、最初は「カンチョリ、なんて乱暴なの…」と思っていたのに、気づけばだんだん可愛く見えてきてびっくり。同じ顔なのに、二人が”別の人”にしか見えないんです😊
ユク・ソンジェが挑んだ「一人二役」ってどんな役?
まずは、ユク・ソンジェさんが演じる二人をおさらいしましょう。正反対だからこそ、演じ分けの妙が光ります。
ユン・ガプは、王に仕える真面目な検書官で、ヒロイン・ヨリの初恋の相手。穏やかで誠実な好青年です。
一方のカンチョリは、そのユン・ガプの体に憑依した悪神。正体は人間を憎む大蛇の霊(イムギ)で、口も態度も悪いけれど、どこか憎めないクセの強さが魅力です。
| 項目 | ユン・ガプ | カンチョリ |
|---|---|---|
| 立場 | 王に仕える検書官 | 憑依した悪神(大蛇の霊) |
| 性格 | 真面目・穏やか | 乱暴でクセ強・コミカル |
| 目つき | やわらかい | 鋭い |
| 話し方 | ゆっくり落ち着いた口調 | 語尾を短くテンポよく |
二人の違いは、予告編を見るといっそう伝わります。
そもそもカンチョリって何者?龍になれなかった大蛇の悪神
演じ分けをより楽しむために、カンチョリの正体も知っておきましょう。
カンチョリは、龍になりそこなった大蛇「イムギ」の悪神です。韓国には古くから、龍になれず地上をさまよう大蛇の言い伝えがあり、干ばつや災いをもたらす存在として恐れられてきました。カンチョリという名前も、この伝承に登場する「강철(カンチョル)」がモチーフになっています。
劇中では、昇天(龍となって天へ昇ること)にあと一歩で失敗し、その恨みからユン・ガプの体に宿ってしまった——という設定。だからカンチョリは、ただの悪役ではなくどこか物悲しさを抱えた存在でもあります。この背景を知ると、ユク・ソンジェさんのコミカルな演技の奥にある切なさも見えてきますよ。
演じ分けの秘密①「目つき」で別人になる
ユク・ソンジェさんがインタビューで特にこだわったと語るのが、目つきです。
ユン・ガプのときは穏やかな目つきでヒロイン・ヨリを見つめ、優しさのにじむまなざしに。反対にカンチョリのときは鋭い目つきへ切り替え、同じ顔とは思えない迫力を出しています。
同じ俳優・同じ顔なのに、目の表情ひとつで”中身が入れ替わった”ように見える——ここが一人二役のいちばんの見どころです。
演じ分けの秘密②「語尾と話し方」でキャラが立つ
もう一つの鍵が、語尾と話し方です。
ユン・ガプはゆっくり落ち着いたトーンで話す一方、カンチョリは語尾を短く切ることで、コミカルでテンポのいいしゃべりに。ユク・ソンジェさんは「表情、話し方、語尾まで違う表現をする繊細な演技」を深く研究したと明かしています。
セリフを聞くだけで「あ、今はカンチョリだ」とわかる。声と語尾の演じ分けは、ぜひ耳でも楽しんでみてください。
特別な効果なし——生身の演技だけで魅せる
一人二役というとCGや編集の力を想像しがちですが、ユク・ソンジェさんは特別な効果に頼らず、演技だけで二人を演じ分けたと語っています。
「特別な効果なしで一人二役を演じなければならない点が負担だった」と正直な胸の内を明かしつつ、「大きなミッションを一つずつクリアする気持ちで、自分の限界を乗り越えられた」とも。プレッシャーを力に変えた役者魂が、あの完成度を支えていました。
時代劇初挑戦——韓服とアクションの意外な楽しさ
じつは『鬼宮』は、ユク・ソンジェさんにとって初めての時代劇。それでも撮影を楽しんでいた様子が伝わってきます。
韓服については「そのものがとても格好いいし、動きやすくて楽」と気に入り、特にアクションシーンで韓服の裾がひらひらと舞う姿がお気に入りだったそう。一方で「冬の撮影はとにかく寒い」という時代劇ならではの苦労も、笑って振り返っています。
ユク・ソンジェってどんな人?歌手からの時代劇初挑戦
一人二役をやり遂げたユク・ソンジェさんは、人気グループBTOBの最年少メンバー(ボーカル担当)として知られる、歌手兼俳優です。1995年生まれで、バラエティ番組でも活躍するマルチな才能の持ち主。
俳優としては、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016)や、主演を務めた『ゴールデンスプーン』(2022)、『サンガプ屋台』(2020)などで着実にキャリアを重ねてきました。
そんな彼にとって、『鬼宮』は初めての時代劇。しかもいきなりの一人二役という大役でした。インタビューでも「ジャンルへの恐怖心がなくなった」と語っており、歌でも芝居でも新たな扉を開いた作品と言えそうです。
一人二役でつかんだ「演技への自信」
大きな挑戦をやり遂げたユク・ソンジェさんは、この作品を通して「演技への自信を得た」「ジャンルへの恐怖心がなくなった」と語っています。
歌手としても俳優としても活躍する彼が、『鬼宮』の一人二役で新たな一歩を踏み出した——そう思って見返すと、ユン・ガプとカンチョリのやり取りがいっそう愛おしく感じられます。
鬼宮 よくある質問
Q. ユク・ソンジェは鬼宮で何役を演じている?
A. 真面目な検書官ユン・ガプと、その体に憑依した悪神カンチョリの一人二役です。
Q. 一人二役はCGで撮っているの?
A. いいえ。ユク・ソンジェさん本人が、特別な効果に頼らず目つき・語尾・話し方の演技だけで二人を演じ分けています。
Q. ユン・ガプとカンチョリの見分け方は?
A. 目つき(穏やか/鋭い)と語尾(落ち着いた口調/短くコミカル)が最大の違い。声と表情に注目するとすぐ見分けられます。
Q. カンチョリの正体は?
A. 龍になれなかった大蛇イムギの悪神です。韓国の伝承の「강철(カンチョル)」がモチーフで、昇天に失敗した恨みからユン・ガプの体に憑依しました。
Q. 鬼宮はどこで見られる?
A. 現在Netflixで配信中です(韓国SBS版は全16話)。
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